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個人的な人生日記

過剰労働について考えてみた

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過剰労働について問題になっている企業は、厚生労働省の調査では企業の2割以上に上ることについて、調査だけで2割ということは3、4割の企業が過剰労働のラインを超えている可能性が高い。業種別では運輸交通業が特に高く74.9%、接客娯楽業71.5%、製造業60.8%が続く。それぞれの企業がコンプライアンスの見直しをすべきだと思うが、残業を減らすことによって、仕事を自宅に持ち帰って行わなければならなくなるなど、結局は残業代が出ずに仕事量は変わらないというサービス残業になり、さらに悪い状況になってしまうこともある。過剰労働だから、会社を辞めて転職するといった考えはあるが、実際にはそういった判断意識さえも鈍らせてしまうということが怖いと思う。

過剰労働をさせるよりも、労働時間を削減した方が人材確保などの面で中長期的にはメリットがあるようだけど、実際にそうなのかどうかはそれぞれの企業によると思う。また、経営者は短期的に目標を考える傾向があるというのも過剰労働に繋がる理由の一つではないかと思う。

コンプライアンスで過剰労働について考えた時に、ただ残業時間を減らすことだけではなく、サービス残業についても考える必要がある。

コンプライアンスの取り組み状況については、法令順守のための機関をすでに設置している企業が29.9%、設置することを決定している企業が3%と増えてきているとはいえ、設置する予定はないという企業が38.6%あり、企業の大小を問わず、まずはコンプライアンスの取り組みが必要だと思う。

企業の体制の不備が原因で不祥事が起こり、大きな損失が出てしまう企業が後を絶たないということも考えると、コンプライアンスの取り組み強化は、それ自体は利益に繋がらず面倒でも、結果的に企業全体の安定に繋がっていくことになる。

電通過労自殺問題をきっかけに組織や人事制度、業務の進め方などの見直し改革をしていくようだが、経営者の意識改革も含め、根本的な労働環境を見直し、政府が労働環境の規制を強化していくことが必要なのだと思う。しかし、政府が民間企業に関わり罰則などを取り入れていくと、企業によっては生産性が低下し、売り上げが伸び悩むといった問題も出てくるかもしれないため、このような規制を取り入れる時は慎重に良く検討して行う必要があるだろう。