なぜ証券会社の人は空売りを危険だと言うのか
空売りは、株価が高いとことで売って安くなったら買い戻すことで利益を得る売買の方法ですが、なぜ証券会社の多くの人(ディーラーは例外)は空売りを危険だというのか。
それは、空売りは理論上損失が無限大と言われています。それを持ち出して空売りは危険だと言っているのですが、これ以外にも証券会社が空売りを勧めことができない理由があります。
証券会社の一番儲かる商売は、公募増資の引き受けや新規上場株式の引き受けだということを以前の記事でも書きました。
じゃあ証券会社はその引き受けた株をだれに売るか。
その株をもっと高く買ってくれるバカに売るんです。
つまり、証券会社は株を売るのが仕事で、素人が損を抱えてでも株を売りつけないといけない。そうしないと証券会社という仕事が成り立たないわけです。
だから空売りは危険だと業界を挙げて宣伝しているんです。
株の雑誌にも、この会社倒産するから空売れば儲かりますよ、なんて書いてないです。というより書けないんですよ。
なぜか?
そうゆう雑誌のスポンサーは証券会社や銀行ですよね。
要するにそんなこと書くと自分たちが困るから書けないんです。
仮に、この会社の株空売ってしまえなんて言ってる証券会社があったとして、そんな証券会社に公募増資を頼もうなんて思う会社はいなくなってしまいますよね。
だから証券会社は口が腐っても、どんなに倒産寸前の会社であっても空売ればいいなんて言えないんです。