証券会社の営業マンを専門家だと勘違いしている人へ
以下の話は私がプロの株式トレーダーから聞いた内容です。
どうして証券会社の人は、会社を辞めて個人で取引しないのか?
トレードしたことがある人ならこのような疑問を持ったことがある人も少なくないと思います。
トレードの経験がない人や証券などに興味がない人のほとんどは、証券会社の株を販売している人たちのことを専門家だと勘違いしている人が多いですが、はっきりいいます。
株の購入を勧めてくる証券会社の販売員は、トレーダーからすると素人なんだそうです。
よくよく考えると、確かに人に「儲かりますよ」って言ってくるなら、自分で買えばいいじゃんっていう話ですね
会社員なんて辞めて自分で取引すればいい。
どうして自分の利益より人さまの利益を考えるのか。
理由は簡単です。証券会社の人は、自分で相場を張って勝負しても勝てないと分かっているからです。
素人なんですね。
相場で勝つ能力がないから、自分で取引するより、会社に勤めて誰かに株を売ってる方が儲かるんです。
本当に自分で稼げる能力がある人は会社を辞めますし、実際そういう人はいます。
証券会社では入社すると、証券外務員という資格をとらされるのですが、これもただの名目上のようなもので、この資格がないと株の販売ができないから取らせているだけ。資格を取って株を売っているから専門家だと勘違する人もいますが、素人ですからね。この資格を取って株で勝てるようになるんだったらみんな取りますし、みんなお金持ちになりますよね。(相場の世界はゼロサムゲームなので、皆平等にお金持ちなることはないのですが….)
証券会社の営業マンは、ニュースを見て考えた自分の分析や予測なんて、何の役にも立たないと分かっている人もいるんです。株を販売するため、株のことを全く知らない人を説得するために、関係ない物事を無理に関係づけているだけです。そうして株を買わせたり、「あなたの資金を預かって運用してあげます」などと言って、でも勝っても負けても運用報酬はいただきますよ、というのが証券会社の利益になっているのです。
ちなみに証券会社の一番利益になる商売は、新規上場株の引き受けや公募増資の引き受けです。
証券業界はそのような仕組みになってるんですね。
私は某証券会社の会社説明会に行ったことがあるのですが、その時グループで模擬売買をされられました。それも、過去の日経平均のすごい上昇相場の期間だけを切り抜いて使ったものです。
どんなルールか簡単に言うと、いくつかのニュースを聞かされた後、どの株を買うか考えるというものです。そして1週間後に決済します。これを何回も繰り返し、一番利益が出たグループが勝ちというゲームです。最後に担当者からなぜ上がったのか、なぜ下がったのか説明されます。
よく考えてみてください。どんなバカが適当に買っても勝てるような相場で学生に売買させて、こういうニュースの時はこのように考えると勝てます、みたいなことを言われたんです。
実際に株トレードしている私からすると、なんだこの気持ち悪い教育、洗脳か?って思いました。(笑)
社員教育の段階ではこれの何倍も変なこと刷り込まれるのかな?
客を騙すにはまずは社員から。みたいな感じで(笑)
証券会社は株を誰かに売るのが仕事なんです。資金を預かって運用して、儲けが出ようが損が出ようが、運用報酬をもらうのが仕事なんです。
何度も言いますが、証券会社の営業マンを専門家だと勘違いしている人に言います。
あの人たちはど素人です。
こういうことを言うと、なんか陰謀論みたいだと思う人もいるかもしれませんが、証券業界ってそんな仕組みになっているんです。